導入事例

住宅の設備設計請負企業 E社様
従業員モチベーション向上施策「GRATICA」導入事例

部署も距離も超えた
コミュニケーション活性化を実現

株式会社アグレックス
ビジネスファンクションサービス事業本部
カスタマーリレーションサービス事業部
コンタクトサービス部
應後 千聖(おうご ちさと)様

E社様は、住宅の設計とメンテンナンス受付・関連システムの開発という3つのサービスを中心に、住まいと暮らしを支えるサービスを提供されています。東京と沖縄という離れた拠点を展開するE社様では、コミュニケーション活性化を狙って『GRATICA』を導入頂いております。実際にどのように『GRATICA』をご活用いただいているのでしょうか?

人事評価制度のサブシステムとして誕生した「ディカチャン制度」

良好な組織風土の醸成に繋がる行動を日常的に実践している人をもっと評価したいという考えから、2018年10月から人事評価制度のサブシステムとしてサンクスカードを送りあう「ディカチャン制度」を誕生させました。ディカチャンとは、沖縄言葉でよくやった、上手くやった、でかした、というような意味がある言葉です。

もともとは紙のメッセージカードを送り合う制度で、オフィスに投函箱を複数設置し、カードを投函する仕組みでした。一定の効果はありましたが、9ヶ月ほど運用する中で課題も見えてきました。

まず、カード集計自体が大変でした。紙カードをスキャンしてデータ化し、手集計をする必要があります。沖縄拠点で集めたものも本社で集計していたため、せっかくの「ありがとう」も本人に届くまで時間がかかります。またスキャン画像が保存されたフォルダから探すため見つけづらく、自分へのカードに気づけないという人もいました。

「ありがとう」のやりとり自体も、身近な部署内にとどまっていることが多く、部署間コミュニケーションの活性化にはなっていませんでした。部署を超えたものとなると、コーポーレート部や情報システム部など様々な部署の社員と関わりが多く、お礼を言いやすいところへ偏っているのも課題でした。

インタビュー風景 S様

使いやすさを求めて紙カードから『GRATICA』へリニューアル

課題はありましたが、カードを送り合うことで感謝し合うという社内風土ができたのはいいことだと感じていたため、できれば一覧性が高く、気軽に送り合えるようなものがないかと考えました。そこで出会ったのが『GRATICA』です。2019年7月に導入し、運用を開始しました。

社内では手書きの方が味があるという意見もありましたが、一方で手書きの文字に自信がなくカードが送りづらいという人もいました。『GRATICA』を導入した結果、ありがとうカードのやり取りは増えたと感じていますし、もらう人の幅も広くなりました。カードが送られてきた時にメールの通知があるのですぐに気づけますし、そこから返信するなどコメントも増えました。東京・沖縄という拠点を越えたやりとりもしやすくなりましたね。

感謝されれば嬉しいし、自分も感謝を返したいと思うものです。カードをもらって改めて、こちらこそありがとうと送り合ったりできる。みんながもっと感謝したりされたりすることで、コミュニケーション活性化に繋がると思っています。

インタビュー風景 S様

首里城復興支援キャンペーン参加で想いを伝える文化が定着

社内ではポスター掲示や、スマートフォンから利用できるQRコードの掲示などで『GRATICA』の利用を促しています。また、新入社員に最初のカードを送る他、まだ使っていない人に送ってみるなど担当者からの働きかけもしています。

そうした働きかけに加えて、利用増加の大きな転機になったのは首里城復興支援キャンペーンでした。沖縄に拠点を持つ会社として2019年10月の首里城焼失は大きな衝撃で、復興の手助けをしたいという声が社内から出ていました。その手段として『GRATICA』が活用できないかとオウケイウェイヴに相談した結果、ちょうど支援キャンペーンの企画があると聞き、共同支援企画を実施したのです。

カードに添えられるOK-チップを利用することで現金を集めなくとも気軽に寄付ができること、寄付だけでなくメッセージで気持ちを表現できることが魅力的なキャンペーンには、社内からは190枚のカードが寄せられました。また、このキャンペーンを機に今まで『GRATICA』を利用したことがなかった人が使い始めたり、使い方がわからない人に社員同士で自発的に教えあったりする場面もみられました。この時に教えてもらったことがきっかけで使い始め、使い続ける人が増えるなどディカチャン制度をより身近なものにすることができました。

『GRATICA』のポスター掲示風景

テーマ設定で多彩な人が評価・表彰される仕組みを構築

ディカチャン制度はポイント制になっており、年間ポイントが高かった人を表彰しています。これは紙のカード時代から『GRATICA』を導入した今でも続いている取り組みです。

単純に多くもらった人、多く送った人の表彰だけでは、光のあたりづらい人を評価したいという趣旨からはずれてしまうので、テーマ制度もとっています。2ヶ月ごとに「電話対応が素敵な人」「掃除熱心な人」などテーマを決め掲示板等でもアピールし、そのテーマごとにも表彰される仕組みです。

感謝のメッセージをもらうと素直に嬉しいですし、それを機にもっといい仕事をしようというモチベーションアップに繋がっていると感じます。『GRATICA』を使うことで気軽に感謝を伝えることができるようになり、社内全体を明るい雰囲気にする貢献になっていると思います。今後はもっと拠点間で送り合う習慣をつけたいですね。また、従業員満足度向上のサーベイなども併せて実施していけたらいいなと考えています。

インタビュー風景_二人

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